2010 Hyakunin Isshu, string
‘Connecting, Communicating and Continuing…’展 @Kaapelin Galleria (ヘルシンキ・フィンランド)
百人一首には読み札と取り札がある。
この作品ではその対になる札同士を水引でつないでいる。
参加者は好きな句を選んで、札と札を結ぶ水引を切り、その場で取り札のみを持ち帰ることができる。
その後、私達が日本に持ち帰った読み札は、それぞれ対になった取り札のもとへと再び送り戻される。
一旦は遠く海を渡り、離れ離れになった札たち。
それらがまた一つになった時、再び水引をしっかり結んでもらいたい。
30年以上同じ箱に入り、ずっと1つだった我が家の百人一首が今、世界中の様々な人の所に
散らばったという不思議な感覚。しかしそれらの札とそれぞれの持ち主は、この百人一首で繋がっている。
百人一首を並べ、裏側にランダムなペイントを施した。さらに、一対にした読み札と取り札の表面にも割印を押し、それぞれの札をこの世界で一枚しかない200分の1にした。