2010 marker on plastic plate
‘Connecting, Communicating and Continuing…’展 @Kaapelin Galleria (ヘルシンキ・フィンランド)
著名人について書かれた記事を見ると、名前の横にその人の生きた年が書いてある。
ある人には誕生年と没年が両方書かれており、ある人には誕生年しか書かれていない。
それはこの地球上に、その人がまだ存在することを示している。
死んでいることと生きていることの違いはとても大きいのに、
たった4桁の数字がそれを明確に表してしまうのだ。
そのことがずっと心に引っかかっていた。
そこで、このプロジェクトでは、今生きている自分をはじめ、友人や家族、著名人の名前と、
生まれた年、そして死ぬであろう年(「20 . .」と最初の2桁まで)をプレートに書き、展示することにした。
自分が遠くない未来に確実に死んでしまうこと。
でもまだ今は生きていること、そして同じ時間を一つの地球上で多くの人と共有していること。
そしてそれは波のように入れ替わり、続いていくこと…。
ギャラリーに訪れた人にも自分のライフプレートを書いてもらうことで、
何かを考えるきっかけになればと思った。
期間中、たくさんのプレートがカタカタと揺れ、笑っているように見えた。